2024年12月8日(日) 16:00-17:30
会場:東北大学 川内キャンパス 文科系総合講義棟
対面・Zoomによるハイブリッド形式
※登録フォームは講演者紹介の下にあります。
現在、世界規模で文化・学術資源がデジタルアーカイブで公開され、オープンサイエンスの基盤として広く利活用が促進されてきている。東北大学でも2018年に策定された東北大学ビジョン2030 では「文化・学術資源の世界発信と人文系研究分野の国際拠点化」を掲げており、全学の学術資源をデジタル化し、多様な資源を同一のプラットフォームから利用するためのシステムの構築が計画されてきた。その実現に向けて2023年度には「東北大学総合知デジタルアーカイブ運営委員会」が設置され、東北大学は、2024年4月4日に「東北大学総合知デジタルアーカイブ」(Tohoku University Digital Archives:ToUDA)を公開するに至った。ToUDAでは、学内の文化・学術資源を研究・教育の資源として統合して利用できるようにすることで新たな価値を生み出すことを主たるコンセプトとし、持続して成長するデジタルアーカイブの構築を目指している。
また、2023年10月には東北大学に統合日本学センターが設置された。新たに2024年11月に国際卓越研究大学に認可された東北大学では、この統合日本学センターを中心に、人文社会科学の目指す方向性の一つとして、人文社会科学とデータ駆動科学の統合による「統合日本学」の創成を掲げ、ToUDAはその研究の基盤としても期待されている。本企画では、こうした、東北大学におけるデジタルアーカイブの取り組みについて紹介するとともに、セインズベリー日本芸術研究所のサイモン・ケイナー教授、松葉涼子講師から、それぞれメッセージと講演を頂き、日本の文化・学術資源をデジタル化し国際発信していく意義について議論を深める場としたい。
16:00-16:05 | 挨拶 安達 宏昭(東北大学 統合日本学センター長) |
16:05-16:20 | 加藤 諭(東北大学 統合日本学センター 教授)・半澤 智絵(東北大学附属図書館情報サービス課 課長) |
16:20-16:30 | サイモン・ケイナー(イースト・アングリア大学 セインズベリー日本藝術研究所総括所長) |
16:30-17:30 | 松葉 涼子(イースト・アングリア大学 セインズベリー日本藝術研究所 講師) |
サイモン・ケイナーイースト・アングリア大学 セインズベリー日本藝術研究所 | 松葉涼子イースト・アングリア大学 セインズベリー日本藝術研究所 講師 |
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デジタル技術と日本美術の未来:英国セインズベリー日本藝術研究所の実践とその課題セインズベリー日本藝術研究所は、1999年に英国ノリッチで設立され、本年度2024年に25周年を迎える。四半世紀にわたり、同研究所は英国における「日本」研究の窓口として機能し、日本の芸術と文化を国内外に紹介・普及する役割を果たしてきた。2018年には新たに「Digital Japan」プロジェクトを開始し、英国における文化資源のデジタル・アーカイブやデジタル資源の活用方法について、英国および日本のGLAM(Gallery, Library, Archives and Museum)機関と連携して推進している。 本講演では、セインズベリー日本藝術研究所のこれまでの活動を振り返り、英国国内での動向や教育面での活用とその課題を考察する。高等教育の在り方が大きく変化する中で、デジタル技術が日本美術研究をどのように促進し得るかについて検討してみたい。 |
安達 宏昭 | 加藤 諭半澤 智絵 | |
東北大学 統合日本学センター長 東北大学大学院文学研究科 教授 |
東北大学 統合日本学センター 副センター長・デジタルアーカイブ研究ユニット長 東北大学学術資源研究公開センター 教授 |
東北大学附属図書館情報サービス課 課長 |
主催 | 東北大学総合知デジタルアーカイブ運営委員会、東北大学統合日本学センター |
共催 | 情報処理学会 人文科学とコンピュータ研究会 (SIG-CH) |
協力 | 東北大学総合知インフォマティクス研究センター共同研究プロジェクト「図書のデジタルアーカイブに関する生成AI活用についての予備的研究」 |
東北大学史料館
E-mail:desk-tua@grp.tohoku.ac.jp